フリーターが応募をして不利になる仕事
ハローワークや求人サイトに掲載されている求人票をいくつか見ていると、多くのもので「資格経験不要・未経験者歓迎」といった文字が見られます。
これはそのまま解釈をすれば、誰でも求職者は平等にチャンスがあるということになります。
しかしながら実際の就職活動の現場では、仮に未経験者可の求人票が出されている仕事であってもフリーターからの応募はほぼ門前払いにされてしまうことが多くあります。
現在では法律により求人票に記載する条件についてかなり厳しく制限がかけられているので、実際には社内規定で当然についている条件が表に出されないという状況が起きています。
もし現在フリーターとしていくつも就職活動をしているにもかかわらずなかなか思うように内定がもらえないというなら、それはそもそも入り口からフリーターからの就業が難しい職種ばかりを選んでいることが原因かもしれません。
フリーターが正社員になるのが難しい職業としてはまず「専門職」があります。
専門職はまず弁護士や会計士といった「士業」が代表的で、その他にも医療や建築系など一定の資格がなければ行ってはいけない仕事をする企業では、未経験のフリーターが採用されることはないでしょう。
そうした業務は資格が必要な業務は資格者が行うにしても、アシスタントとして行う事務作業にもある程度の知識が求められます。
また専門職は現在人気の高い仕事であり、一度就職をするとかなり長く勤める人が大半であるため欠員や増員として出される枠そのものが相当に狭いということも理由です。
短期間のセミナーや講座を受けることでカバーできる例も
士業など有資格者でないとできない仕事の他、特定のスキルや経験がないと業務遂行が難しい仕事もまたフリーターからの就職が厳しくなります。
具体的にはクリエイティブ系の業務や、美容系、企画やコンサルタンティングを行う業務です。
これらは就業すること自体に特定の資格が必要になることはありませんが(美容師や理容師など一部を除く)、実際は資格以上に本人の経験やセンスが多く問われます。
ですので例えばそれまで別の企業で正社員として経験してきたことを生かして別分野へ未経験から転職をすることはできても、フリーターの経験しかないという人がいきなり上記のような仕事に正社員として入るのは難しいでしょう。
ただしフリーター経験しかないという人も、就職活動の前に専門学校や職業訓練校で一定の講義を受けることで未経験をカバーすることが可能です。
ハローワークではフリーターの就業支援策としてそうした訓練セミナーを積極的に開催しているので、短期間で必要なスキルを学習することができます。