自己分析を正しく行うことが就職活動の第一歩
就職活動について書かれたマニュアルを見ていると必ずといって良いほど見かけるのが「自己分析をしましょう」という項目です。
これは新卒・中途にかかわらず、どの立場からの就職活動にも共通しています。
なぜ就職活動において自己分析が重要視されているかというと、それをきちんとできているかどうかが担当することになる業務への適正に直結し、またその会社の社風に合った行動をすることができるかにかかってくるからです。
よくある勘違いとして「自己分析」を「標準的な人格を演技できるか」というふうに思い込んでいるケースがあります。
確かに、企業側が求める人材というのはある程度プロトタイプが決まっており、それにどのくらい適合しているかということが試されるという側面はあります。
ですがそうした自分自身の適正を無視して企業から好かれやすい人格になれるように演技をすることだけを器用にできるようになっても、長い目で見れば自分自身の適正に合わない場所に配属されそこで仕事をしていくことになってしまいます。
もちろん正しく自己分析をしてそこで自分の適性を宣言すれば企業側がそれにピッタリの職場環境を用意してくれるというわけではありません。
しかし少なくとも自分で最もパフォーマンスを引き出すことができる環境がどういうところであるかということを示すことで、それを採用する企業側が考慮してくれる可能性は高くなります。
過去の自分と正面から向き合う
自己分析の手法はいろいろありますが、まず最も基本的なやり方として過去の自分と向き合うということがあります。
「やりたいことがわからない」「何に向いているのかわからない」といった悩みを持つ20代の人はかなり多いので、ゼロから自分のことを考えてみることは非常に大切です。
具体的には、まずノートなど紙面を用意して中心に一本縦の線を引きます。
そして左右に「好きなこと」と「嫌いなこと」という項目を振ってそれぞれ自分で感じたことを書き並べていきます。
好きなことの例としては「人と話すのが好き」「細かい作業をするのが好き」「自分で考えたものを形にするのが好き」といった漠然としたものでもいいですし、もっと細かく何をしているときに一番自分が楽しいと思ったかということを書いてみてもよいでしょう。
嫌いなこととしては「一人だけで作業をすることが嫌い」「大勢の中で決められた役割だけをするのが嫌い」といったような感じで挙げていきます。
この2つが10項目ずつくらい書き並べられると、次第に自分という人間の性格が見えてくることと思います。
就職活動の面接では自分の長所と短所についてかなり頻繁に聞かれるので、このとき書いたことを参考にするとスムーズな回答ができます。